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活動報告

2020/01/06

藤山研究員の単著『臨床宗教師--死の伴走者』が刊行されました

 当センターの藤山みどり研究員は、臨床宗教師の誕生から現在までの歩みと活動をまとめた『臨床宗教師--死の伴走者』(高文研刊)を上梓いたしました。藤山研究員は、2012年に東北大学実践宗教学寄附講座で養成が始まった「臨床宗教師」に注目し、その可能性を考察したレポートを当サイトに発表しておりました。布教をせずに心のケアを行う臨床宗教師の活動は宗教界に新たな風を巻き起こし、2019年には、その認定養成機関は9つにまで増えています。
 第Ⅰ部では、臨床宗教師の活動モデルとなった被災地の傾聴移動喫茶や、東京都心部の傾聴喫茶、緩和ケア病棟や在宅医療の現場で働く臨床宗教師の活動を現地取材して紹介。
 第Ⅱ部では、東日本大震災の被災者支援から自然発生的に誕生した臨床宗教師の成り立ちを追い、臨床宗教師の提唱者とされる岡部健医師の提唱の背景を探りました。そして、第Ⅰ部の活動事例を踏まえて臨床宗教師の行うケアを具体的に説明し、その宗教的ケアの有用性を科学的に検証した研究結果も紹介しています。
 多死社会を前にして、死に向かうにあたっての心構えともなる一般向けの書籍です。
●『文化時報』2020年1月1日付に書評が掲載されました。
●『新宗教新聞』2020年1月27日付に書評が掲載されました。
●『河北新報』2020年3月1日付に書評が掲載されました。
●『中外日報』2020年4月17日付に書評が掲載されました。
●『東京新聞』2020年9月7日付に書評が掲載されました。