日曜美術館「遣唐使・美の遺産」
2010/05/02
- 放送月
- 2010-05
- 放送日時、放送局
- 2010/05/02 NHK
- 地上波・BS・CS
- 地上波
- レビュー有無
- あり
- レビュー
- シルクロード貿易による国際都市として栄えた唐の長安。日本からも奈良時代、度重ねて遣唐使が派遣され都・平城京では大陸文化を反映した雄大な美術が花開いた。
本番組では平常遷都1300年を記念して奈良国立博物館で開催される「大遣唐使展」より名品を紹介する。
展示される仏像、仏画の数々から異国文化を吸収した奈良時代の日本人の高度な技術力、洗練された造形力を見ることができる。合わせて展示される、遣唐使が招来した唐の作品からは国際都市長安のエキゾチックな香りが感じられ、日本の作品との比較も興味深い。また、遣唐使・吉備真備の冒険を伝説的に描いた平安時代の絵巻「吉備大臣入唐絵巻」からは中国に対する日本人の畏れ、夢などが入り混じった願望が読み取れる。
奈良時代の日本に最新の政治制度、宗教、美術をもたらした遣唐使だが、吉備真備は道教を持ち帰ることを拒否したと伝えられるなど、唐の文化を一方的に受容するのではなく取捨選択して取り入れていたことが明らかになっている。本展ではそのような大陸文化に対面した当時の日本人の価値観のありかたを見ることができる。
