文字サイズ: 標準

CIRの活動

バックナンバー

活動報告

2017/10/09

佐藤直実研究員、第3回シンポジウム「古代・中世インドの神話、説話、表象」にて研究発表

2017年10月7日土曜日に、京都大学人文科学研究所にて行われた人文科学研究所共同研究「ブラフマニズムとヒンドゥイズムー南アジアの社会と宗教の連続性と非連続性」第3回シンポジウム「古代・中世インドの神話・説話・表象」にて、佐藤直実研究員が「降魔成道と阿閦仏」と題し、研究発表を行いました。

大乗仏教では、阿弥陀仏や阿閦仏など、釈迦牟尼仏以外の現在仏が新たに登場しますが、その理由は明らかにされていません。佐藤研究員は、阿閦仏と阿弥陀仏の印相と誓願の違いから、それぞれ釈尊の成道前と成道後の姿を具象化したものである可能性を提示し、本発表では、特に阿閦仏と釈尊の降魔の関係を検討し発表しました。

当研究会は、古代から現代にいたるまでのインドにおける宗教を包括的に扱う画期的なものであり、広汎な視点の中で仏教についての意見や視点が示され、有益な発表となりました。