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2012/10/13

雑誌『サンガジャパン』のロングインタビュー

仏教と現代社会を考える雑誌『サンガジャパン』11号は、「なぜ、いま瞑想なのか」と題された特集ですが、葛西研究員へのロングインタビューが掲載されています。インタビューでは、静かに自分を見つめる時間を持つことの意義がいっそう高まっている昨今の日本の状況を語っています。『サンガジャパン』は、大書店などでご覧いただくことができます。サンガ社のウェブサイトでは、以下のように紹介されています。
 
……葛西賢太氏へのインタビュー「現代社会と瞑想」は本特集全体の概論ともいえる内容であり、こちらのインタビューをまず一読することによって、現代日本の瞑想を取り巻く状況を簡潔に理解できるのではないかと思う。  葛西氏はまず、現代社会における瞑想の意義として、それを共通のフォーマットとした他宗教との対話の可能性を挙げている。この提案を深く掘り下げた記事としては、鈴木秀子氏へのインタビュー「あなたの中に至福と喜びが満ちてゆく」が該当するだろう。  また、葛西氏は現代の瞑想ブームの底流に、カリフォルニア・ムーブメントがあることも指摘している。カリフォルニア・ムーブメントの真実に関しては、特集内の記事ではないが今号から始まる田口ランディ氏の連載対談における吉福伸逸氏の発言に詳しい。  葛西氏は現代における瞑想の可能性として、世間の一億総自己啓発的な風潮へのアンチテーゼという側面もあると語る。日々、苛烈な競争を強いられる現在の資本主義社会。その資本主義社会を瞑想によって超克することの理論的な可能性が、熊倉敬聡氏の論考に語られている。また、実践面からの考察として、名越康文氏へのインタビュー「『自分を支える心の技法』を日常に取り入れるために」やティク・ナット・ハン師による「日常生活におけるマインドフルネスの実践」、テーラワーダ仏教僧のプラユキ・ナラテボー師と高名な脳外科医である篠浦伸禎氏の対談「悩み苦しみなく生きるための、仏教と脳外科の出会い」が示唆に富むものとなっている。  一流のアスリートである為末大氏へのインタビュー「『あの世界』に触れる。」の中で語られる、アスリートが極限の力を発揮した際にその状態が発現するとされる「ゾーン」。このゾーン体験に瞑想体験と通じるところがあるとその著書『現代瞑想論』でいち早く注目したのも、葛西氏である……。