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このコーナーは、宗教情報センターに長年住みついている知恵フクロウ一家の
長老・宗ちゃんと、おちゃめな情報収集家・情ちゃん、そして、
日々面白いネタを追い求めて夜の空を徘徊するセンちゃんが、
交代で、宗教に関わるさまざまなエピソードを紹介します。


第七回「☆占い★あれこれ!!」

2011/01/24 第七回「☆占い★あれこれ!!」 

宗ちゃん 近くの神社に初詣に行って、おみくじを引きました。今年は「大吉」だそうで、商売は「利益少なし時を待て」、相場は「売れ、今が好機です」、出産は「安産、安心せよ」、縁談は「他人の妨げあれど末永く思えば心の通りになります」とありました。この三つは私には関係ない(株はやらないし、出産はしないし、所帯持ちなので縁談は不要)なのですが、旅行「楽しき旅になる」、学問「安心して勉学せよ」は、ちょっとうれしい感じでした。
情ちゃん 私は占い好きの友人と手相占いやタロット占いにいっしょに行ったり、占星術が出来るという友人に自分の将来を占星盤を作って占ってもらったりしたけど、「当たった」と感じたものはなかったわよ。ちなみに、その占星術ができる友人は、ある専門紙で占いコーナーを執筆していたけど「適当に作って書いている」って言ってたから、ああいう一般向けの「占い」コーナーは、当たるかどうかを判断するほどの信頼性に足りるものではないのでは?
私はいつも「自分が望む方向になるためには、どうしたらよいか」を教えてほしいと思っているのだけれども、占いは将来の見通しにとどまる場合が多く、そういった部分に欠けるから、あまり好きではないのよね。
センちゃん 占いというのはとても不思議なもので、当たるとか当たらない以上のものがある気も、自分はしております。人は不思議な力にあこがれている側面は否定できないと。
情ちゃん
一昨年末に某テレビ局で紹介していた陰陽師やユタ(沖縄で伝統的な霊能力者)は、もしテレビ内容を信頼するならば、その「占い?」はよく当たっていた・・・・・・。その後、このテレビがきっかけで彼らは頻繁にテレビにも出るようになって、ひとりはもともと予約困難だったけど、あまり有名でなかったもう一人もあっという間に予約困難になってしまったようね。それだけ根強い占い人気があるということなのね。
宗ちゃん 情ちゃんも予約入れたんですか?
センちゃん どんなでした?
情ちゃん 気が早いわね。予約を入れた人からの話よ。二人ともなんだか身を乗り出してたわね。
センちゃん 占いが扱うのは、未来のことやわからない過去のことだったりしますよね。何かが「ある」ことの証明は簡単(ひとつあればよい)ですが、何かが「ない」ことの証明は難しい(世界のどこかにあるかもしれない)ですから、迷信のように簡単に否定できないところに恐ろしさと不思議を感じてしまいます。また、当たる、当たらない以上に怖いのは、その言葉や概念の持つ拘束的な力の存在、仏教で言うところのカルマだなと、おもいますね。
同じ迷信でも、「雷になったらばへそを隠せ!さもないとへそがとられるぞ」などの迷信は、ゆるい生活の知恵が隠されていて、よいものだと思うんです。言い方を変えることで、子供には劇的な効果もあるでしょうしね。長く言い伝え続けられていることには、いろんな力が隠されているのだろうとおもいます。
宗ちゃん 占いについては、信じるでも信じないでもない、ばかばかしいけれどまったく無視することもできない、という人がけっこういると思いますね。受験シーズンでは、特に、「この靴で模試の点数がよかった」とか、あるいは「このマフラーがデートを成功させる」「この靴でよいタイムが出た」などは、気になる人が多いのではないでしょうか。
ビジネス雑誌「DIME」の1月11日号(※1)には、占いについての1ページのコラムがありました。それによると、1.男性は8割以上が占いを信じない(※2)、2.占いを見る人は週に数回チェックして当たる確率は30%から50%という認識の人が多い(※3)、3.一番人気は12星座占い!(※4)、とのことです。1によると、女性も「どちら
かというと信じない」という人が45%いて、占いを真に受けている人は少ない、ということです。
私はこの数字は少しみえっぱりな数字ではないかと思います。頭で「信じない」といっても、何となく気にしてしまう人は少なくないからです。この調査の対象がどんな年齢層で、どんな階層を調査していたかも本当は気になるところではありますが、それはこぼれ話的ではないのでおいときましょう。
私は、占星術はあまり当たらないと感じることが多く、それは(あえていうと気恥ずかしいですが)努力して自分の人生を変えてきたからだと実感します。一方、「易経」に書かれていることは、当たる当たらないではなく、人生のとらえ方として、納得したり興味深く思ったりすることが多いです。心理学者のユングも、六本の算木ではなく、コインを数回投げることによって卦を見ていたという話があり、そのエピソードにも共感を覚えます。
受験生の皆さんも、占いの結果がよかったら真に受けて勝ち抜き、悪かったらチャレンジしてバージョンアップぐらいの感じで前に進んでみてください。Enjoy!
参考資料
※1 「やっぱり気になる2011年の運勢~あなたは信じる? 信じない? 男性の占い事情」『DIME』2011年1月11日号、104頁。
※2 アイシェア調べ、2010年1月(前掲DIME誌)。
※3 アイシェア調べ、2010年1月(前掲DIME誌)。
※4 ベネッセコーポレーション「自分の楽しみ」調べ、2008年11月(前掲DIME誌)。
◆また、日本人の呪術意識に対する研究としては、当センターでも書評にて概要を紹介している『呪術意識と現代社会 東京都二十三区民調査の社会学的分析』 (竹内郁朗、宇都宮京子 編著)をお勧めしたい。