- トップ
- 宗教情報PickUp
- 『「よきサマリア人」の譬え 図像解釈からみるイエスの言葉』 細田あや子(著)
文字サイズ: | 大 | 標準 | 小 |
書評
日本国内で刊行された宗教関連書籍のレビューです。
約一ヶ月、さまざまな分野の書籍からピックアップしてご紹介します。毎月25日頃に更新します。
興味深い本を見逃さないよう、ぜひとも、毎月チェックしてみてください。
メールでの更新通知を希望される方は、letter@circam.jpまでご連絡ください。
最新の書評 2010/07/25
『「よきサマリア人」の譬え 図像解釈からみるイエスの言葉』
細田あや子(著) 三元社 2010年4月 6720円
仏教寺院の壁画に釈尊の前世物語や仏伝図が描かれているように、キリスト教教会の聖堂には聖書に題材を得た壁画やステンドグラスがある。そこに多くみられる題材が「よきサマリア人」の譬えである。 |
この譬え話の聴衆や旅人はユダヤ人で、祭司やレビ人はユダヤ教の聖職者であるが、サマリア人はユダヤ教徒側から見ると異教徒で、敵視されていた存在である。そのサマリア人がユダヤ人を助けるという譬えで、イエスが広い隣人愛を説いたとされる。 (宗教情報センター研究員 藤山みどり) |