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文化資源としての語り

2010/03/01

PDFのタイトル
文化資源としての語り
PDFのURL
/files/user/activities/download/02/kk04.pdf
執筆者
葛西賢太
 現在広く問題になっているアルコール依存症という病気は、本人の意志の弱さ、道徳的な欠陥であると誤解されることが多いです。しかし、このことは一般には十分に理解されていません。著者はこれを、アルコール依存症という病気についての本人の主観的体験が理解されにくいという「認識論的問題」であると捉えます。
 アルコール依存症という病気にかかると、どんな体験をするのか。家族や友人や同僚に迷惑をかけるだけでなく、時に自分の命を危険にさらしても飲んでしまうアルコール依存症は、本人にはどのように体験されているのか。これを、歴史上はじめて体験談としてまとまった形で読めるようにしたのが、米国の断酒相互扶助団体Alcoholics Anonymousであったと、著者は指摘します。
 関東学院大学での著者講演の論文化です。
 『キリスト教と文化』6,関東学院大学キリスト教と文化研究所、2009年。