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テレビ番組ガイド・レビュー

日本国内で放送された宗教関連番組のレビューです。

Journeys in Japan「仏像の里 大分県国東半島」

2012/03/21(Wed.) 14:00~14:30 NHK BS1
キーワード
仏像、石仏、不動明王、大日如来、山岳信仰、修験道
参考
番組公式
 大分県国東半島の寺院群は半島を構成する六つの郷と、半島の寺院を学問、修行、布教の観点から総称した満山という言葉を合わせ、六郷満山と呼ばれている。半島では大陸から伝わった仏教と土着の山岳信仰が融合した独特な仏教文化が形成されている。
 番組は外国人リポーターとガイドが国東半島に存在する石仏や六郷満山を巡り、その文化に触れていく。
 峯入りと呼ばれる荒行の開始地点には熊野磨崖仏と呼ばれる二つの石仏がある。不動明王像が8m、大日如来像が6mを誇り、その両方が一枚の岩石を削って彫られている。番組内では、この熊野磨崖仏を始め、長岩屋川という河川の中央に築かれた川中不動や、100年前の火事で炭になった後も信仰されている焼け仏など、多くの仏像が紹介されている。
 番組の最後には岩戸寺の修正鬼会という伝統行事にリポーターが参加する。修正鬼会は1000年以上前から続く火祭りで、鬼に姿を変えた先祖に会い、災いを避け、健康、安全、豊作を願う行事である。
 リポーターは最後に「国東は古から伝わる石仏が色んな場所にひっそりと立っている。国東の人は歴史を受け入れ生活しており、日本ならではの一体感がある」とまとめている。