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テレビ番組ガイド・レビュー

日本国内で放送された宗教関連番組のレビューです。

スパモク!!「お坊さんバラエティ!芸能人駆け込み寺」

2011/12/01(木)19:00~20:54 TBS
キーワード
バラエティ、悩み、僧侶、説法、人生観
参考
番組概要
 笑って、為になるお坊さんバラエティというコンセプトのもと、日常の悩みについて芸能人のトークで笑いを取り入れつつ、僧侶が悩みへの見解を示していく番組となっている。
 出演した僧侶は、廣中邦充(西居院)、水無昭善(祥炎山不動院)、小池龍之介(月読寺兼正現寺)、英月(大行寺)、柳田泰秀(正教庵)の五名。
 番組の前半では、視聴者から寄せられた相談に対し、出演者がコメントを出した後に僧侶それぞれが意見を述べていく。相談内容は「親友の婚約者が浮気をしている姿を目撃した際、親友に伝えるか否か」や「お金にだらしない美人と顔は好みではないしっかり者、結婚するならどちらか」と言ったようなものだ。
 番組の後半は「叱ってお坊さま」と題された企画が行われる。マネージャーやコンビの相方が暴露する出演者の日頃の行動や態度について、僧侶たちが喝を入れるか、それともそのままで良いかという判断を行う。仕事に遅刻しがちなことについて、柳田氏の「芸能人としての生き方を定めるべき」という指摘や、小池氏の「叱られた時の心の痛みは指圧と一緒で治療なのですよ」の言葉に目を潤ませる出演者もいた。
 番組で取り上げられる相談事や悩みには結婚の際の価値観や、仕事の心構えといった、法律や科学では解決できない悩みが多かった。効率化、単純化が進む社会の中、人は番組で取り上げられたような明確な正解のない問題に対して、答えを導き出さなければならない。その際、一つの指針となるものが番組で紹介されていた僧侶たちの言葉なのだろう。番組は、現代社会が仏教、そして宗教に求めている役割を知る手掛かりになるかもしれない。