- トップ
- 宗教情報PickUp
- テレビ番組ガイド・レビュー
- こころの時代~宗教・人生~「わたしの“出家”生活」
文字サイズ: | 大 | 標準 | 小 |
宗教情報PickUp
テレビ番組ガイド・レビュー
日本国内で放送された宗教関連番組のレビューです。
こころの時代~宗教・人生~「わたしの“出家”生活」 |
|
2016/07/02 (土) 13:00~14:00 NHKEテレ
|
|
俗世間から離れ修行の道に生きる出家。今から2500年前に仏教を開いた釈迦も出家をした人の一人である。出家をするということは僧侶になると考える人が多いのではないだろうか。「出家は僧侶のものだけではない」と語るのは仏教学者で花園大学教授の佐々木閑さん。釈迦が開いた仏教の原点を究めようと30年あまりにわたって釈迦について研究を行ってきた。今回は佐々木さんの考える、本当の生きがいを求めて人生をリセットするという出家の在り方について迫る。 佐々木さんは1956年、昭和31年に福井県で寺の長男として生まれた。青年時代は科学の道を目指していたが様々な挫折を経て、苦しむ人々を救ける宗教である仏教に目覚め、仏教の道に進むことを決めた。そして大学教授として仏教について教えていくうちに釈迦と出家という研究テーマに辿り着いた。 出家とは今まで得られなかった幸福を追求するために世俗的な生活を捨て、新しい人生に向けて歩み始めることである。そのため出家した人の暮らしぶりは著しく生産能力が低下するので、出家した人をサポートする人が必要になってくる。その応援するためのサポートが仏教でいうお布施となる。応援サポートというしくみは社会の中にたくさんある。例えば税金をもらって研究を行う科学者や政治を行う政治家。また入場料をもらってプレーをするスポーツ選手などがそうだ。応援とサポートを得るための努力の中に、多様性とイノベーションが生まれるとも考えられる。 |