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いのちを語る #19「為末大が鎌倉・円覚寺を訪ねる 前編」

2013/08/13 (Tue) 19:24~19:54 BS朝日
キーワード
命、呼吸、今、姿勢、心と身体
参考
番組公式
 元陸上競技選手の為末大が鎌倉・円覚寺を訪ね、臨済宗円覚寺派管長・横田南嶺老大師と対談する。メンタルを重要視する点で共通する二人が、それぞれの視点からいのちについて語る。
 まず、人の呼吸から今をしっかり生きることの大切さについて語る。禅僧の修行の生活は、井戸水を使い、薪を割って米を炊くなど人間本来の自然な形をとっている。日々の生活に取り組むことで、修行の目的である、人間本来の活力や持って生まれた素晴らしい心、仏心を得るのである。また、生きるということは、食べることと呼吸することであり、人間の心と身体は切り離すことはできない。人間の命とはこの一呼吸の間にあるので、今の生を大事にし、一所懸命に生きることが大事であると、横田氏は言う。為末氏も、自分を含め、選手は未来に対する恐怖や不安に苛まれ、“今”というものをないがしろにしてしまう矛盾があることを語り、こうした生の考え方に共感していた。
 次に、姿勢というものを足して、心と身体の関係からいのちを語る。アーチェリーなどのスポーツや、児童カウンセリング、座禅などのあらゆる場面においても、姿勢を保つことが重んじられている。姿勢を正すことは、心を保つことと同じであり、一番の根本であるからだ。これは、日々の生活にも当てはまり、姿勢を正すことで、人間の心は積極的になり、人間の本来の持って生まれた素晴らしい心にも気付くことができるという。日々の生活や、自分が何を食べているか、どういう風に呼吸しているかを意識せずに、上辺のことばかり考えてしまって苦しい状態にいる人もいるであろう。しかし、そういうときこそ、自らの姿勢や食生活という些細なことからシンプルに変えていくことがとても重要である、として前編は締めくくられる。           
後編につづく