- トップ
- 宗教情報PickUp
- テレビ番組ガイド・レビュー
- NEC presents 歴史ミステリー 『法然 念仏に秘められたメッセージ』
文字サイズ: | 大 | 標準 | 小 |
宗教情報PickUp
テレビ番組ガイド・レビュー
日本国内で放送された宗教関連番組のレビューです。
NEC presents 歴史ミステリー 『法然 念仏に秘められたメッセージ』 |
|
2012/05/19 (Sat) 14:30~15:55 日本テレビ
|
|
2011年秋、京都市東山区の浄土宗総本山知恩院にて、開祖である法然の800年大遠忌法要が修された。この節目の行事を境に、法然に改めて注目が集まっているという。番組は法然の足跡を巡り、彼の教えがなぜ多くの人の心に響いたのか、追い求める。 平安時代末期、当時の人々は戦乱や飢餓、僧兵の武装集団化に恐怖しており、仏に救いを求めていた。そうした時代の中で、法然は念仏を唱え続けるだけであらゆる人が救われる専修念仏(せんじゅねんぶつ)の教えを説いた。当時その教えは、布施や修行をする余裕がない人や、男性に生まれ変わらなければ往生できないと言われていた女性たちに支持されたという。 番組は専修念仏の例として京都市左京区の寺院、知恩寺の「大念珠繰り法要」を取り上げる。大念珠繰り法要は1080個の珠からなる全長110m、重さ320kgの巨大な数珠を数十人で持ち、回しながら「南無阿弥陀仏」と唱えるものだ。参加していた女性は「別世界に来たかのように、気持ちがスッキリする。月一度の楽しみです」と語る。 最後には、法然が亡くなる二日前に書いたと言われる手紙、一枚起請文(きしょうもん)を紹介する。取り上げられたのは、文面の「智者の振る舞いをせず、ただひたすらに念仏すべし」という言葉だ。この言葉からは修行して悟るのではなく、凡人になって救われよという法然の強い態度を感じることができると述べられていた。 |