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日本国内で放送された宗教関連番組のレビューです。

知られざる物語 京都1200年の旅 「平等院鳳凰堂・藤原道長の見果てぬ夢」

2012/02/07(火)22:00~22:54 BS朝日
参考
番組公式
京都、平等院鳳凰堂、浄土宗、極楽浄土、阿弥陀如来、不動明王、平安時代  平安時代後期の1052年、藤原頼通(992年~1074年)は平等院鳳凰堂を建立した。彼の生きた時代は父である藤原道長(966年~1028年)から続く藤原家全盛の時代であった。
 番組は、藤原道長に縁のある場所を巡り、頼通が平等院鳳凰堂を建立するきっかけとなった道長の姿を追う。
 前半では、道長が住んだ土御門殿跡地やその復元模型、自筆の日記等を紹介する。道長の華やかな生活や初孫への愛情が伺える。
 後半は道長の信仰に注目する。東福寺同聚院の不動明王坐像は道長が彫らせたものだ。同聚院の平住住職は、仏像を作ることで、道長は自分が救われると同時に、仏像を作れない貧しい人が救われることを願ったのではないかと話す。
 また道長は、多くの病を患った経験から栄枯盛衰を思い、極楽浄土に対して強い思いを抱いていたという。浄土宗知恩院では、佛教大学本庄教授が浄土宗に伝わる極楽往生の為の作法等を解説する。道長も極楽往生の為に浄土宗の作法に則り、土御門殿の側に建立した法成寺で僧侶が祈り続ける中で臨終したと言われている。
 頼通はそのような極楽浄土を思う道長の姿をすぐ側で見てきた。そして頼通は道長の別荘があった場所に、極楽浄土を再現した平等院鳳凰堂を建立したのであった。