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日本国内で放送された宗教関連番組のレビューです。

「封印された三蔵法師の謎～シルクロード30000㌔に挑んだ男～」
2010/09/23（木）19:58～22:54　テレビ東京
キーワード
玄奘三蔵、三蔵法師、仏教、仏像、シルクロード、西域、唐、中国、インド
参考
番組公式
1400年前、唐の僧侶・玄奘三蔵は17年の年月を費やしインドに渡り、膨大な経典や仏像文化を中国に持ち帰ったため、「玄奘三蔵」と敬称される。彼はまた、西遊記の三蔵法師のモデルとしても有名だ。本番組は俳優・役所広司が延べ70日に渡るロケで玄奘の旅の足跡を辿るドキュメントドキュメンタリーを軸に、そもそも玄奘は実在したのか、国禁を犯し旅に出た玄奘の資金源、唐王朝のスパイ説、など玄奘にまつわる幾つかの謎に迫る。最近解読されたという古文書からは、玄奘が間違いなく実在した人物であり、西域の国王の資金援助を受けるなど、外交交渉能力に長けていたことが明らかになった。また唐王朝の国家機密だった西域の情報を握った玄奘は帰国後幽閉され、旅の記録も一部削除されたという。番組後半は役所広司が、4000mを越える雪山の登山、高地の湖でのダイビング、遊牧民とともに馬にまたがるなど、厳しい自然や社会的条件の中に生きる現地の人々と交流しながら、命がけで仏法を持ち帰った玄奘に思いを馳せるという内容になっている。番組では役所がその道程で「謎」を解き明かしていくというストーリーや、「世紀の大発見」が強調される。しかし3時間に渡る番組が終わった後では、4000mを越える雪山の登山、高地の湖でのダイビング、遊牧民とともに馬にまたがるなど、あらゆる体験に果敢に挑む役所の姿がもっとも印象に残った。

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