終戦五十回忌平和祈念法要における梅田信隆管長「おことば」
曹洞宗は、真の平和の実現にむけて、不断の努力を積み重ねていくことを決意いたしあす。
人をして人たらしめるものは、“まごころ(誠心)”に生きる“ことであり、その信念に基づいて行動することであります。
わたくしたち宗門人は、過去の幾多の戦争に自らが荷担したことを、ここに厳しく反省し、深く懺悔いたすものであります。
わたくしたちは、戦争によって国の内外の人びとに甚大な犠牲と多大な迷惑をかけたことに、慚愧の念を抱き、二度と再び同じ過ちを繰り返してはならないと、心からお誓いいたすものであります。
全世界の平和は、おたがいに、その存在を認め合い、信じ合い、尊敬し合い、自由と平等のもとに抑圧や差別を排除し、仏の智慧と慈悲に導かれ、深い信仰に根差した仏弟子としての行動実践を行うことによってこそ成し遂げられるものと信じてやみません。
一仏両祖のみ教えに基づいた正しい信仰生活を確立し、生命(いのち)の尊さの自覚、人権の尊重、環境への配慮、共に生きる平和な世界をめざし、ともども大いなる歩みを力強く進めてまいりましょう。
本日ここに一大誓願を立て、すべての人びとと共に、世界の平和を祈念いたします。
一九九四年七月六日
※出典『仏教タイムス』1994年7月15日