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活動報告

2026/05/08

荒木亮研究員、インドネシアでの現地調査を実施

研究課題(科研費・若手研究[25K16480:現代インドネシアの宗教性:イスラームとスピリチュアルの相克をめぐる人類学的研究])の一環として、3月下旬より4月上旬までインドネシア・西ジャワ地域および中部ジャワ地域にて現地の宗教文化に関する調査を行いました。

滞在中の3月21日(土)は、イード=アル=フィトリ(Eid al-Fitr)と呼ばれる断食明けの祝祭の初日にあたります。この日は朝の7時に広場で集団礼拝が行われ、その後、家族や親戚、隣近所が互いを訪ね合い挨拶をします。日本のお正月をほうふつとさせるこうした慣行を、現地ではハラル・ビ・ハラル(Halal bi Halal)と呼びます。





約30日に及ぶ断食月の終わりからイード=アル=フィトリにかけて1週間近くの休みとなるこの時期は、田舎に帰省する者も多く、さらに家族や親戚が集まってお墓参りに行くことも慣行となっています。



今回の調査滞在では、断食明けの祝祭への参与観察のほか、グル・スピリチュアルと呼ばれる現地の霊的職能者への聞き取り調査や、ボロブドゥールなどジャワのイスラーム化以前の現地社会の在り方を見学しました。



上の写真は、ボロブドゥール遺跡の四面に書かれた仏教壁画の内容を、現地のイスラーム教徒のスタッフが来場者に解説している場面です。かつて、この地域には仏教が栄えていたことと、現在では国民の約9割がイスラーム教徒であるというインドネシアの宗教文化の歴史に思いを馳せる瞬間でした。

【付記】
※今回のインドネシア調査渡航は科研費(若手研究:25K16480)を利用して実施された。なお科研費は、荒木研究員が東京都立大学の博士研究員の身分を得て申請している。