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活動報告

2012/09/12

佐藤直実研究員の論文が『経典とは何か(二)ー経典の成立と受容展開』に掲載されました。

2012年8月に刊行された日本佛教学会編『経典とは何か(二)ー経典の成立と受容展開』(平楽寺書店,)に、佐藤直実研究員による論文「大乗『大般涅槃経』重訳チベット語訳の有用性」が掲載されております。
 
本書は、2011年8月30,31日に北海道大学で開催された日本佛教学会学術大会で発表され研究論文、及びそれに対するコメントを収録したものです。
 
大乗『大般涅槃経』チベット語訳には、インド原典からの〈翻訳〉と漢訳からの〈重訳〉の2種類が現存します。これまでの研究では〈翻訳〉が利用されてきましたが、実はチベットでは〈重訳〉の方が広く読まれています。佐藤研究員は、先行研究をもとに、これまで研究上は重視されなかった〈重訳〉が、涅槃経の伝承過程やチベットにおける翻訳状況を検証する上で重要であることを本論において論じています。